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最も参考になったカスタマーレビュー
22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ひきこもり間連で最良の本,
By 景欧ボーイ (東京都) - レビューをすべて見る
Amazonが確認した購入(詳細)
レビュー対象商品: 「ひきこもり」の「社会理論」―「ひきこもり」完全理解のために (新風舎文庫 い 142) (文庫)
タイトルの通り、これは理論書なのであるが、著者は「ひきこもり」の経験者であり、その苦しさが文章に滲み出ている。だから精神科医の書く理論書とは全く異なり、現代社会に対する批判に切実な感情が込められている。しかし、「理論書に感情などはマイナス要因である」と思う人もいるだろう。そのような人は、所詮ひきこもりを他人事としか見ていないのである。日本に百万人いるといわれる「ひきこもり」と、その家族の抱えている苦しみの大きさを無視して、冷淡に分析するだけではいけないのである。全ての人は社会の一員であり、ひきこもりに対して責任があるからだ。本書では、ひきこもりは社会の問題であり、現代では「ひきこもり」になる人がいるのは当然である、ということを合理的に証明している。また、リストカット、不登校、フリーター、ニートなども同じ原因によるのだと述べている。よって、これらの人々が苦しんでいるのは社会の責任なのだと結論づける。このような社会では、学校や会社・職場に行きたくなくなるのは当然であり、死にたいと思うのも無理はないのだ。それにしても、「楽しいことが何もない、辛い、苦しい、死んでしまいたい」という思いを抱え続け、家で本ばかり読んでいただけという24歳の男が、このように社会全体を捉えた、説得力のある本を書いたことには驚かされる。本書は、現代社会に苦しむ全ての人に捧げられているのである。
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