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5つ星のうち 3.0
是非『原作』を読んで欲しい, 2009/2/9
ハラス役の柴犬の凛々しさとかわいさに感激しました。
「ハラス」とはドイツ人が犬に良くつける名前だそうで、
日本では、さながら「ポチ」とか「太郎」とかいった名前のことだそうです。
我が家でも柴犬を飼っていたことから、もう10年ぐらい前になりますでしょうか、
随分前に原作を読みました。そしてこの度、購入したまま、
ずっと見ていなかったDVDを鑑賞しました。
もともとVHS版のDVD化にはつきものですが、音声はあまり良くありません。
しかしそれも、古き佳き昔の匂いがして、憎めないものではあります。
1989年の映画ですから、もう20年も前の映画になるのですね。
原作とは随分と違いますが、ハラスの愛くるしさに最後までじっと
見てしまいました。
柴犬というものは、似たような仕草をするものなのだと、
在りし日の愛犬を想いつつ鑑賞しました。
役者に関しては、十朱幸代はかなり達者な女優さんだなぁと思いました。
老けメイクはどうしても不自然ですが、演技が素晴らしかったです。
加藤剛は、最初から最後までどうも一本調子で、時の流れを感じさせない。
夫婦役のこの二人に関しては、十朱幸代に軍牌が上がりますね。
段々と歳を重ねていく様子の表現が、たいへんお上手で、初老の
特徴をうまく捉えて、よく観察して、演技に活かしていました。
その点、加藤剛は全然変化がなく、ううむ…顔だけで役者になったな(笑)
という感想を持ちました。
原作ではハラスが前面に押し出されて描かれていましたが、
映画ではハラスは少し引っ込んでしまったのが残念です。
エピソードも原作になかったものが入っていて、残念でした。
それでもハラス役の柴犬に免じて☆3つで勘弁してあげたいと思います。
原作の方が断然味わい深いので、そちらをお薦めします。