内容紹介
「90年代に入って起きた事件や、そこで問題にされる事柄、あるいはネットや携帯の影響によってもたらされているといわれる新しい問題、それらはぼくにとってすでにいつか見て、あるいは語られたもののように思われた」(著者)80年代論が盛んな現在、「おたく」の中心的論客が「おたく」と「新人類」の闘争から始まって「90年代以降の事象のなかの80年代的なもの」の考察まで現代日本社会の起原を探る試み。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
ロリコンまんがの誕生、岡田有希子の自死、キャラクター産業の隆盛、都市伝説ブーム、フェミニズムの隘路。現代日本社会の起源を探る試み。
著者からのコメント
「おたく」なる語が「オタク」と片仮名に書き換えられるあたりから文部科学省や経 済産業省や、ナントカ財産の類がちょっとでもうっかりするとすり寄ってくる時代に なった。ぼくのところでさえメディアなんとか芸術祭という国がまんがやアニメを勝 手に「芸術」に仕立て上げようとするばかげた賞がもう何年も前から「ノミネートし ていいか」と打診の書類を送ってくるし(ゴミ箱行き)、そりゃ村上隆や宮崎アニメ は今や国家の誇りってことなんだろうが、しかし「オタク」が「おたく」であった時 代をチャラにすることに加担はしたくない。国家や産業界公認の「オタク」と、その 一方で見せしめ的な有罪判決が出ちまった「おたく」なエロまんがはやっぱり同じな んだよ、と、その初まりの時にいたぼくは断言できる。国家に公認され現代美術に持 ち上げられ「おたく」が「オタク」と書き換えられて、それで何かが乗り越えられた とはさっぱりぼくは思わない。だから「オタク」が「おたく」であった時代を「オタ ク」にも「おたく」にも双方にきっちりと不快であるべく本書を書いた。新書にして は異例の400頁超だが、『諸君!』で連載が中断したままだった「ぼくと宮崎勤の ’80年代」を加筆改稿したものである。近頃、流行の80年代をノスタルジックに語る 類の書物として本書を刊行する程ぼくは親切では当然ない。できうることなら旧作 『アトムの命題』との併読を強く希望する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大塚 英志
1958年東京都生まれ。筑波大学卒。まんが誌のフリー編集者、まんが原作者、評論家、小説家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1958年東京都生まれ。筑波大学卒。まんが誌のフリー編集者、まんが原作者、評論家、小説家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)