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5つ星のうち 3.0
うーん、これで本当に分かるんでしょうか・・・ (一抹の疑問も),
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Amazonが確認した購入(詳細)
レビュー対象商品: 「いき」の構造 (まんがで読破) (文庫)
幼馴染みの年上遊女(雪)と様々な試練を経て掏摸から大工へと更生していく若者(千吉)の再会と別れを軸に、マンガ形式で、かの有名な「いき」の定義「運命によって「諦め」を得た「媚態」が「意気地」の自由に生きるのが「いき」である」(岩波文庫版、95頁)の解説を試みた一書。「男女が互いを意識しムラムラしている様を媚態っていうんでえ」(55頁)。 「女をモノにするとな媚態は消え失せるんだぜ・・・ 後に残るのは絶望と嫌悪感だけさ・・・」(75頁) 「いきの本質は様々な経験をふまないと見出せない美学なんです。いきの美学を言いかえるなら、「恋の束縛を超越した浮気心」です。女遊びにうつつを抜かしていては身を滅ぼすため、適度な距離を保って楽しむくらいがちょうどいい。相反するもの同士が交わってしまえばそこに残るのは無情です。そうなる前にわが身をわきまえてあえて距離をおく。そのいさぎよさが我々に特別な美をともなってうつるのでございましょう」(120〜121頁)。 これらの科白が雪と千吉の事件とどうもしっくりと噛み合っていないように思えるのはご愛嬌として、村上もとか氏の『JIN 仁』における南方仁と野風の関係を思わせるかのような設定はまあ分かりやすく、手軽に読めて楽しめる一書ではあった。解説の中核部分は本書の115〜121頁であり、ここでの例の有名な直六面体の説明も有益である。
37 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ドン・ファンとしての九鬼周造,
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レビュー対象商品: 「いき」の構造 (講談社学術文庫) (文庫)
恋愛は哲学者の不得意分野といわれる。ゲーテ、ピカソといった芸術家たちに比して、恋多き哲学者という話はまず聞かれない。ニーチェの痛ましい片思いもさることながら、スピノザがラテン語を一少女に教えていたことが詮索されたり、ハイデガーとアーレントの恋が騒がれるのも、いかにも地味なこの業界ならではのことだ。だが、ヴィーナスよりはミネルヴァの使徒である哲学者たちにも例外はある。わが九鬼周造がそれである。名著『いきの構造』の核心は恋愛論であり、九鬼は「<いき>は恋の束縛に超越した自由な浮気心でなければならぬ」(p48)と断言して、結婚という制度的束縛を嘲笑する。このたび、詳細な注と解説を付した文庫版が出版された。九鬼は西洋哲学や文学・芸術だけでなく、江戸時代の風俗や衣装、文学などを縦横に引用するので、言葉の注釈や図版が豊富なのは本当に助かる。これによって「いき」のイメージが生き生きと甦る。何よりもまず美的であることを重んじた九鬼周造その人の魅力と、芸の広さにあらためて感服。
9 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「甘え」の構造が返答,
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レビュー対象商品: 「いき」の構造 (講談社学術文庫) (文庫)
「甘え」の構造が、本書に対する一つの返答になっているのだろうか。粋という美学が、どこまで貫徹可能か、 今後の日本文化の繁栄と衰退の動向を知る上で重要かもしれない。 自害が粋の枠組みの中であれば、繁栄しない方がよいかもしれない。
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