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最も参考になったカスタマーレビュー
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文学者こそ読むべき本かもしれない,
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レビュー対象商品: 〈国語教育〉とテクスト論 (単行本)
国語の授業は、文学とはなんぞやということを教えることと、文章を技術として読むこと・書くこと(受験用国語?)とを教えることの両面があって、まったく違う領域でもあるその2つを教える国語の先生はさぞ大変だろうと思う。本書は「テクスト論」が所謂アナーキーな読み(生徒が好き放題に読めてしまう)となってしまうという国語教育側からの限界の指摘を受け、それ以前に、まえがきによるともはや「死に体」である現在、国語教師vsテクスト論者の座談会や、国内外のテクスト論の受容史、テクスト論の授業の実践報告、テクスト分析、など実に盛りだくさんの内容で、テクスト論に再検討を加えています。 個人的に興味深かったのは、本場である欧米におけるテクスト論の受容がどのようなものなのかを知ることができたり(テクスト論という言葉すら無い!)、日本におけるテクスト論の始まりが分かったりと(古典文学の研究から必要とされたとは、なるほど納得)、国語教育との関連はもちろんポイントですが、なんとなく知っているつもりでいた「テクスト論」について、非常に良く理解をすることが出来る1冊でありました。 この手の本にしては珍しく、研究者の他にも実際の国語教師や、文芸批評家の前田塁氏が執筆していたりと意欲的な内容なのではないかと思います。個人的には、本書の続編で、もっとワールドワイドなテクスト論についての本が出ればなぁ、と思う。どれだけテクスト論に興味を持っている(持った)人がいるかは謎ですが。
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