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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
なんだ、こりゃ?,
レビュー対象商品: “本物”を見極める ~3億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか?~ (単行本(ソフトカバー))
サブタイトルは「3億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか?」と仰々しいが、著者自身がそんな高価な楽器は1回扱ったのみと本文の中で書いている。確かに、数千万、数百万、数十万円クラスの楽器はもっと扱ったそうだが…著者は「本物を見極める」のに必要なのは(経験から来る)「勘」であり、本物を「一秒で見極められる」と主張しているが、大変ほほえましい。そして、その「勘」があるので、間違えたりしないと何度も書いているが、その次の章では(もちろん、経験をつんだ後で)間違えたことも書いている。全体的に、内容の1/4から1/3ぐらいは本人の経験談であるが、残りはすべて他の本からの引き写しである(なので、著者は大変なヴァイオリン本のコレクションを所有していることを自慢することも忘れていない)。正直に全部読んで損をした。 この手の本は市場にたくさんあって、とてもすべてを読む訳には行かないので、私の未熟な経験から、不躾ではあるが、拾い読みだけで「こいつはおかしい」と判断出来る1つのポイントをぜひとも伝授させていただきたい: 即ち、「ストラディヴァリ」を「ストラディヴァリウス」と呼んでいる著者は要注意! 素人ならどちらを使っても、目くじらを立てることはないが、プロならみんな知っているはず。「ストラディヴァリ(ストラディバリ)」はイタリア語読みで、「ストラディヴァリウス(ストラディバリウス)」はラテン語読み。ストラディヴァリは自分の楽器のラベルに「ストラディヴァリウス」と表記しているので、一般的に、作った人物を「ストラディヴァリ」と呼び、楽器を「ストラディヴァリウス」と呼ぼうということになっている。しかし、この習慣はとてもおかしい。なぜなら、アマティは人物でも楽器でもイタリア語読みの「アマティ」で、ラテン語読みの「アマトゥス」とは読まれないし、アンドレア・ガルネリもやはり人物も楽器もイタリア語読みの「ガルネリ」であってラテン語読みの「アンドレアス・グァルネリウス」とはならない。どちらもストラディヴァリと同様、イタリア人で、楽器にはラテン語で名前を表記しているのに、である。こんな初歩の部分で支離滅裂に陥っている自称プロに、クレモナの秘密が解き明かせるはずがないのは当然として、ストラディヴァリについて受け売り以外のことも書ける訳がない!
5つ星のうち 3.0
著者の履歴書,
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レビュー対象商品: “本物”を見極める ~3億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか?~ (単行本(ソフトカバー))
こういったいわゆる特殊な職業の方が、どのような「生き方」をしているのかと興味を持たれる方にはよろしいのではないでしょうか? しかし私は、この特殊な職業に対しての、「系統だてた分析」のようなものを期待していたので、当てがはずれました。 “本物”を見極める−3億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか?というタイトルに勘違いしたわけですが、 これは、営業にたけた編集者がつけたのでしょうから、もちろん著者の方には、責任はありません。 すらすらと読みとおしました。昼休みの読書に最適。おもしろかったです。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
稀少な仕事の体験談,
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レビュー対象商品: “本物”を見極める ~3億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか?~ (単行本(ソフトカバー))
ストラディヴァリウスなどに代表される、300年前に造られたヴァイオリンが、現代でも最高峰の質を誇っている。 現代の技術をもってしても、このイタリアン・オールド・ヴァイオリンを越えるものは造れません。 永い時間をかけて受け継がれてきた造形技術、木材やニスの熟成の織り成す成果には、 いかに科学が発達したとしても、万能ではないという現実を教えてもらえます。 そんな繊細な楽器を、買取から販売まで一貫して商売にしている人は、世界中でも殆どいないそうです。 それは何故か? ヴァイオリンの銘器と呼ばれるものは、実に市場価格5000万円以上。 300年という月日の中では、贋作や模倣品、弟子や一派の作によるもの等、その真価を問うのが非常に難しい世界です。 移動や保管にしても細心の注意を要します… 何にしても、生業にするにはリスクが高過ぎるというのがその理由なのでしょう。 そんな背景をもつこの業界で、リスクを負いつつも一貫した買取・販売にこだわる 数少ないヴァイオリン商が、本書の著者です。 著者がこの道に入ったきっかけ、失敗談、銘器との出会いなど、 数多くない仕事だからこその、稀少な体験談が大いに魅かれます。 詳細は本文に譲りますが、著者の役目のひとつは、 不運なヴァイオリンを救うことだといいます。 また、良いヴァイオリンは売ろうと思わなくても、その楽器を選ぶお客さんは決まっている。 そして自ずと、その時期に現れるという話には興味を覚えました。 人と人が偶然巡り合うというのは、よく聞く話ですが、人と楽器にもそういう巡り合いがある。 さらに、ヴァイオリンは人よりも永く活かされ、次の主へと引き継がれていく… 愛された楽器の価値は、そこで再び上がっていくそうです。 そんな銘器を仕入れる際、鑑定にはどれ程の時間がかけられるのでしょう。 鑑定は1秒。買うか買わないかは一瞬で決まります。 銘器にはひと目で「それ」とわかる一流のオーラが出ているそうです。 「本物を見極める」 ハイリスクなヴァイオリン商の鑑識眼。 楽器とヒトとの切磋琢磨な関係を、そこに見出すことが出来ました。
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