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“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)
 
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“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫) [文庫]

野村 美月 , 竹岡 美穂
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 414ページ
  • 出版社: エンターブレイン (2009/12/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4047260304
  • ISBN-13: 978-4047260306
  • 発売日: 2009/12/26
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 見習いと先輩と恋敵の成長, 2010/4/8
レビュー対象商品: “文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫) (文庫)
今回の「傷心。」「怪物。」では、主人公と文芸部を取り巻く者達の精神的変化が顕著に描かれていて、読んでいて心が躍り、また震えるような作品に思えました。

心葉に「大嫌いだ」と言われても、拒絶されても、突き放され傷心しても、自分の中にある確かな想いと共に、彼に真っ直ぐ向き合おうとする菜乃に、少し憧れました。 「怪物」との出会いで人の心に巣くう闇を垣間見て、美しい理想だけの世界から、悪意や恐怖や悲哀など全てを含んだ現実へと歩み出す菜乃。それでも、彼女は希望を持って、新たな現実に直面していきます。 善と悪の入り交じる世界がもたらす物語を読み解き、文学少女の見習いである菜乃自身が、最後に物語の答えを見出すことを、一ファンとして期待しています。

心葉は「怪物。」において、菜乃に感情を隠す事なく、彼女にしっかりと向き合おうとしました。彼も少しずつ、「真実に向き合える人間」へと成長していると思います。ななせも今巻での新たな決意を胸に、「素直な人間」への道程を歩んで行ってほしいです。

個人的に気に入ってる千愛にも、いつか道化の仮面を剥いで自然に笑える日が来るといいなと思います。

長くなったり飛んじゃったりしてしまいましたが、最終巻「゙文学少女"見習いの、卒業。」での、物語の結末に超期待します!!
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 深層心理という真理を学んだ菜乃, 2010/2/4
By 
DSK - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: “文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫) (文庫)
喜怒哀楽(『中国の五情』という括りでは、これに「怨」が加わるらしい)という、主に人と人との関係に端を発し、因縁や遺恨という形でエスカレートする暗澹とした感情が見え隠れしながら、人の業が蠢いて図らずも他人を傷付けてしまうやるせない物語が今回も真っ正面から描かれている。これは同時に、理想ばかりを思い描く夢見る少女な菜乃ちゃんが、人の心に巣食う闇のようなネガティブ感情を知り、これに戸惑いながらもどう理解するかを見付け出す「初体験」物語でもあった。全編が菜乃ちゃん視点、その独白はフツーの女子高生らしい無邪気に満ちていて眩しいくらい。その眩しさを遮るように心葉から、そして次々と現れる本編の主要メンバーから意味深な言葉を投げ掛けられては悩んで落ち込む菜乃ちゃん。そりゃあ、本編で愛情と怨嗟がぐるぐる交錯した果てに死線すら彷徨った面々からすれば菜乃ちゃんなんて能天気なお子ちゃまに写ることでしょう、いーよいーよ、菜乃ちゃん、あの人達は異常体験者だから、菜乃ちゃんがフツーなんだから、などと擁護のひとつもしたくなるところだが、そこはタフ過ぎる前向き雑草魂の持ち主。真摯に考えて、悩んで、省みて、一歩ずつ着実に真相という名の真理に近づいていく、その成長の過程が豪胆な行動とともにじっくり描かれていた。パンドラの箱に残された最後の1つを見付けるような一縷の望みを感じさせる展開である。「ここでアイツが出て来たか」という驚きのある結末も良かった。しかし、心葉クンも変わったねぇ。随分となよっちい部分がとれて、芥川君とのやおい疑惑まで生じる後輩からの人気者になっている。遠子先輩を追いかけながらも良い意味で依存を脱して自立しようとしている。最後に現れた思わぬ伏兵をどうあしらうのか楽しみである。それとも、いつの間にか出来上がっていた“心葉ハーレム”に仲間入りか?
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 心葉の成長とななせの再生、そして……, 2009/12/27
レビュー対象商品: “文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫) (文庫)
『みずうみ』をモチーフにした短編「傷心。」と、『フランケンシュタイン』をモチーフ
にした長編「怪物。」の二編をプロローグとエピローグで挟み込んだ構成の本作。

今回、特に印象深かったのは、心葉の目覚しい成長ぶりです。

後輩である菜乃に振り回されながらも、彼女のひた向きさに触れることによって
頑なだった心が徐々に解きほぐされていき、自分の内面や心情を、臆さず表す
強さを身につけつつあります。

また、そうした変化は、ななせにも見られ、本作の出来事を通じて、失恋
の痛手から立ち直り、心葉とまっすぐ向き合う気持ちを取り戻しています。

読者からの反響ということもあったのでしょうが、野村さん自身も、ななせへの
フォローをなんとかしないと、という想いが強かったことがよく伝わってきました。

あと、恒例である太字の独白パートの語り手捜しでは、一ひねりが加えられています。

シビアに見れば、アンフェアというか、些かあざとい隠し方がなされているのですが、
それをあげつらうのは野暮というものでしょう(クライマックスを文化祭のコーラス劇
に設定しているのが伏線といえるでしょうし)。

さて、菜乃がヒロインの外伝も、次でいよいよ終了。

ラストのサプライズから想像するに、遠子先輩の時
と同様、菜乃自身の物語が展開されていきそうです。
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