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“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
 
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“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫) [文庫]

野村 美月 , 竹岡 美穂
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (44件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 588 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。でもいちばんの好物は、肉筆で書かれた物語で、彼女の後輩・井上心葉は、彼女に振り回され、「おやつ」を書かされる毎日を送っていた。そんなある日、文芸部に持ち込まれた恋の相談が、思わぬ事件へと繋がって……。野村美月・新味、ビター&ミステリアス・学園コメディ、シリーズ第1弾!

内容(「BOOK」データベースより)

「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。物語を食べちゃうくらい深く愛している“文学少女”天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今はただの男子高校生、井上心葉。ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な“お化け”の嘆きと絶望の物語だった―。野村美月が贈る新味、口溶け軽めでちょっぴりビターな、ミステリアス学園コメディ、開幕。

登録情報

  • 文庫: 254ページ
  • 出版社: エンターブレイン (2006/4/28)
  • ISBN-10: 4757728069
  • ISBN-13: 978-4757728066
  • 発売日: 2006/4/28
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (44件のカスタマーレビュー)
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57 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 すべての“死にたがりの道化”に捧ぐ, 2007/8/29
レビュー対象商品: “文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫) (文庫)
“文学少女”というフレーズと美麗なカバーイラスト
に食指が動いた人なら読んで損はありません。


主要登場人物は二人。

物語を愛しすぎて、つい食べてしまうということ以外は
ごく普通の女子高生(?)である文芸部所属の“文学少女”天野遠子。

そして遠子の後輩で、一見、人畜無害を絵に描いたような人物ではあるものの、
実は昔、天才美少女作家であったりと、訳ありな過去を持つ井上心葉(♂)です。

本作では心葉を語り手に“文学少女”が推理ならぬ
「想像」で事件を解決する様が描かれています。


さて、今回“文学少女”の前に現れるのは“死にたがりの道化”。
そう、「生れて、すみません」のあの人に魅入られた人々です。

自己を持て余し、他者との距離感に悩む彼らの潔癖さを、いかに
“文学少女”が読み解き救っていくのか、是非読んでみてください。


私自身の読後の感想は、うまくまとめすぎて、やや理に落ちるな、というもの。


しかし、逆に言えばそれだけ著者が物語全体を把握し、
隙なく構成しているということであり、完成度は高いです。


脇を固めるキャラクターには、所謂「萌え」系もいますが、
女性作家ということもあり、あまり下品になっていません。
今風の、変にとんがったキャラ付けがされてないのも、個人的にポイントが高いです。

遠子を溺愛する理事長の孫・姫倉麻貴や、心葉に好意を抱いているのに、
素直に接することができない琴吹ななせなど、今後の活躍が待たれます。

とにかく、読書という行為に少しでも思い入れ
のある人には手にとってもらいたい一冊です。

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28 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これは面白い, 2007/1/25
レビュー対象商品: “文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫) (文庫)
うわっ、こりゃ、星五つだなぁ、と思った作品でした。

ライトノベルで、物語をこう「くる、くる」と二度回せている作品は少ない気がします。
大体それが不自然な感じになったり、上手く回せても一度だけくるって回すだけとか、そういうのが多いなか、この作品は
優雅にくるくると二度回して見せました。
みっともない楕円にすることなく堂々と回して見せました。
貴重な作品ではないでしょうか。

わけわからないレビューですいません。
起承転結の転がとても質がよかったということです。
とても面白い作品です。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 きっと共感できる部分がある, 2009/5/8
レビュー対象商品: “文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫) (文庫)
かつて「謎の美少女作家」だった井上心葉(このは・♂)と、文芸部の先輩であり自称「本を食べちゃうくらいすべての物語を深く愛してやまない“文学少女”」の天野遠子をメインに展開していく物語です。

ひとつの文学作品を物語の中心に据え、それをなぞるかのように様々に展開していく物語に引き込まれてしまいます。
また、変にキャラクター性を意識させない自然体な登場人物や、普段の会話をそのまま書き記したような心葉と遠子のやり取りも、この作品の大きな魅力です。
お題目である文学作品、本巻であれば「人間失格」の引用が非常に効果的で、登場人物の心の動き、機微を効果的に表現しています。
この辺りの上手さは著者さんの腕によるものでしょうか。

従来の多くのライトノベルのように「甘さ(愛、友情といったもの)」を全面に押し出した作品ではありません。
物語り全体に「苦味(悔恨や苦悩)」や「辛味(対立や軋轢)、「酸味(秘密・内面的な黒い部分という意味で)」が散りばめられています。
それ故に日常描写という淡白な部分や端々の「甘さ」が引き立てられている作品です。

音楽において、古典である「クラシック」があり、それを噛み砕いて大衆的にした「イージーリスニング」があります(正式な区分けではなく、概念的なものの例として)。
この作品は「ライトノベル」という範疇に収めるのではなく、言わば純文学作品(クラシック)を噛み砕き咀嚼し、飲み込んで理解し再構築して作られた、純文学作品とライトノベルの中間の橋渡し的な作品、例えて言うなら「準文学」(イージーリスニング)と言い表せるような位置付けだと思っています。

これを機に、興味を持った文学作品を読んでみるのも良いですね。
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