冬美さんのカバーでもなく演歌でもないアルバム。
全曲オリジナルで今の冬美さんのために書き下ろされた楽曲ばかり。
どんな歌でも歌いこなす冬美さんだからこそ、コンセプトなきベスト盤やシングルを集めて2〜3曲追加するようなアルバムだと曲調や雰囲気がバラバラになり、アルバムとしては聴きにくいこともありますが、この「愛してる・・・」はラブソングというコンセプトで今現在の冬美さんのために作られた楽曲ばかりなので全曲アルバム順に聴き込んでも全く違和感もなく気持ちよく世界観に浸れます。
演歌歌手としても、大ヒット歌手としても、すでにイメージが出来上がっているはずの26年目にして、歌い方もビジュアルも新鮮なアルバムを製作してくれたことに大感謝です。
今までにないジャンルなので表現のしようがありませんが、心地いい何度でも聴いていたい大人の癒し。を感じました。
シングル曲の「こころが」「人時」もステキですが、ぜひアルバムで全曲聴いてほしい作品です。
ブックレットにはジャケットにはない表情やスタイルの冬美さんもあり、丁寧に愛を込めて作られた名盤だと感じました。
また君ブームの前に発売された「名作歌つづり」では、日本を代表する文学作品を演歌で表現していますが、こちらと聴き比べていただければ「坂本冬美」が何故26年もヒットしつづける歌手なのか、その幅広い才能とチャレンジ精神と努力を感じていただけるのではないでしょうか。