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32 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
何事も疑ってみるって大事だなと思った,
By Snusmumriken (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: “不機嫌な”太陽―気候変動のもうひとつのシナリオ (単行本(ソフトカバー))
低炭素社会を目指すことは必要だとは思う。でも・・・。 人間活動による二酸化炭素増加は地球表面の話。 地球が宇宙の中に浮かんでいることを考えれば、 太陽活動などによる宇宙線が気候に影響するという著者の説は、 とても説得力があるように感じた。 これだけ長く太陽活動が停滞していることがなんとも不気味。 また、著者の学説が学界で冷遇された経緯は、 懐疑論者の反論を封じ込めようとする者の存在が見え隠れしてさらに不気味だ。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
壮大な気候変動モデルに圧倒される至極の一冊,
By YRTS "SUN" (東京都区部) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: “不機嫌な”太陽―気候変動のもうひとつのシナリオ (単行本(ソフトカバー))
太陽の黒点周期と地球の気候には関連性があるのでは、というのはかなり昔から言われていたことだ。だが、両者を繋ぐメカニズムが判然としなかったため、他の気候モデルが発展するに従って、 傍流と化した感が否めない。人によっては、似非科学の類であると認識しているかもしれない。 (例えば、黒点周期をもとに景気循環を説明するコンドラチェフ波を、私はそのように位置付けていた。) この状況を一変させたのが、本書の著者の一人、デンマークの気候物理学者H.スベンスマルクである。 彼は、'90年代までに積み上げられていた成果(黒点と太陽風および太陽磁場との関連性等)の上に、 「宇宙線粒子が雲を形成させる」という自らの観測結果を重ね合わせ、新たなメカニズムを提示した。 '(1)太陽活動活発化→'(2)太陽磁場圏の拡大→'(3)太陽磁場圏内へ進入できる宇宙線粒子の減少 →(4)地球に進入する宇宙線粒子減少→'(5)宇宙線粒子により形成される雲減少→'(6)地球が温暖化 これで太陽活動による気候変動モデルが、周回遅れ状態から一躍先頭集団に上り詰めるまでに至った。 現在は、炭酸ガス濃度による気候変動モデルと雌雄を決する段階で、2015年頃には大勢が決まるだろう。 この点については政治問題も絡まざるをえないが、本書の醍醐味はそうした些事を超えたところにある。 ひとたび宇宙線粒子という影の主役に注目が集まると、各分野からのアイデアで更に発展していき、 今まで上手く説明できなかったものが豆腐を包丁で切るようにサクサクと説明されていく。 私が本書でもっとも痛快に感じたのは、過去5億年間における地球の温室期と氷室期のサイクルを、 天の川銀河の渦状腕の中に太陽系が進入・退出を繰り返したことで説明する天体物理学者の登場であった。 銀河の渦上腕の内部は宇宙線粒子が多量に含まれるからであるが、全く希有壮大な話である。 全球凍結(スノーボールアース)の原因についても、2つの銀河の近接遭遇という天文学的発想が出てくる。 さて、もしスベンスマルク説が本流になるようであれば、いろんな分野に影響が及ぶことであろう。 気候変動モデルの論争に決着がついてから慌てて対応、というのが嫌な人には本書は必読書といえる。 異分野の人には若干読み進めにくい箇所はあるものの、基本は教養市民向けの内容となっている。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
説得力のある説でおどろきました,
レビュー対象商品: “不機嫌な”太陽―気候変動のもうひとつのシナリオ (単行本(ソフトカバー))
天文学、気象学、過去の植物、過去の氷河、海底の堆積物、地層の放射性元素などなどなど、様々な分野のたくさんの観測結果の集大成による分析結果という感じでたいへん説得力がありおもしろいです。反証に対する検証もちゃんとされていて科学の読物としても読みごたえがあります。それに比べると二酸化炭素による地球温暖化説はなんと薄っぺらな説でしょうか。なんだか一蹴されています。 この説の発端となったのは宇宙線の量と雲の量がものずごく強く相関していることに気づいた科学者がその原因と影響を調べ始めたことで、宇宙線によって雲が生成することを加速器を使った実験で確認します。 いままで雲の生成過程を誰も知らなかったのも驚きでですが、加速器を使った実験で明らかになったというのも驚きです。 そして、過去の宇宙線量を地質、化石、氷柱、木の年輪など様々なものの放射性同位元素から調べてその時の気温の推測値と比べると、宇宙線が多い時は地球は寒くて、少ない時は暑いことがわかります。 二酸化炭素による地球温暖化説でうやむやにされていたいろいろなことが明確に説明できるようになって面白かったです。
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