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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
響生とケイそれぞれの波乱,
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レビュー対象商品: 赤の神紋 第7章 ―Dark Angel Appearance― (赤の神紋シリーズ) (コバルト文庫) (文庫)
響生の交通事故、そして植物状態・・・・。ケイの方はありもしない醜聞をマスコミに書き立てられ、スキャンダルの渦中。『赤と黒』の上演はどうなってしまうのか? 前巻のラストがラストだけに、今回はのっけから緊迫してしまいましたが、それにしては響生、ずいぶんあっけなく目覚めてくれました。ちょっと拍子抜け・・・。 それよりもこの巻はむしろ、榛原と響生の会食シーンから、響生の作品に対する榛原の批評、それを目の前で聞いた響生の取る行動(次巻にもなだれ込みます)、ケイの衝撃の秘密・・・といった中盤以降の展開に見所があります。 それにしても桑原氏は、『炎の蜃気楼』の直江をはじめ、「十分な実力を持ちながら、それをさらに上回る『天才』の存在に苦しむ秀才」的な男を書くのがお好きなようですね。 もちろん、それが桑原氏の生み出す魅力的なキャラクターのひとつなのですが。『炎の蜃気楼』の方はそれでもその『秀才』と『天才』が愛しあってもいたから、途中から直江の苦しみは別な方向へと転嫁されましたが、響生と榛原の場合はそれはちょっと有り得ない展開ですし。 いずれにせよ、響生の劣等感や苦痛は、『炎の蜃気楼』の直江よりもずっと、「本人の考え方の問題」的な要素が強いので、今後彼がどのように自分自身を克服していくかが注目点の一つですね。
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