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鬼の橋 (福音館創作童話シリーズ)
 
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鬼の橋 (福音館創作童話シリーズ) (単行本)

伊藤 遊 (著), 太田 大八 (イラスト)
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

平安初期の京都、妹を亡くし失意の日々をおくる少年篁は、ある日妹が落ちた古井戸から冥界の入り口へと迷い込む。そこではすでに死んだはずの征夷大将軍坂上田村麻呂が、いまだあの世への橋を渡れないまま、鬼から都を護っていた。この世とあの世、鬼と人間、少年と大人。二つの世界を隔てる様々な橋が、大人になる手前で葛藤する篁の前に浮かびあがる。家族を亡くし、ひとり五条橋の下に住む少女、阿古那と、田村麻呂に片方のツノを折られ、この世へやってきた鬼、非天丸。それぞれに何かを失った痛みを抱えて生きる人々との出会いのなかで、少年は再び生きる力をとりもどしてゆく。 この世と地獄を往き来したと伝えられる平安初期の文人、小野篁の少年時代を主人公に、思春期の少年の揺れ動く心情が、勢いある筆づかいで力強く、さわやかに描かれます。「元服」という人生における大きな節目を苦しみながらもこえてゆく篁の姿は、現代に生きる子どもたちにも通じ、多くの読者の共感をよぶでしょう。作者が生まれ育った京都の四季や情景も、作品のなかに巧みに織り込まれ、物語にふくらみと陰影を与えています。 伊藤遊さんは、96年に初めての長編「なるかみ」で第二回児童文学ファンタジー大賞佳作を受賞、続いて本作で第三回同大賞を受賞、今回のデビューとなりました。

自分で読むなら:小学高学年から



内容(「BOOK」データベースより)

小野篁って、だれ?昼間は京の都のえらいお役人にして有名な漢詩人、夜は井戸からあの世へ通い、地獄でえんま大王の右うでとして働いたという不思議な伝説を持つ、平安初期に実在した人物。第3回児童文学ファンタジー大賞受賞作。

登録情報

  • 単行本: 344ページ
  • 出版社: 福音館書店 (1998/10)
  • ISBN-10: 4834015718
  • ISBN-13: 978-4834015713
  • 発売日: 1998/10
  • 商品の寸法: 20.2 x 15.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 121,870位 (本のベストセラーを見る)

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    362位 ─   > こども > 童話
    405位 ─   > こども > 児童文学 > SF・ファンタジー

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5つ星のうち 5.0 子どもより先に一気に読んじゃった, 2004/2/20
By カスタマー
冥界と現世を行き来するという設定も、けして子どもの受けをねらうようなちゃちなものではなく、大人にならなければならない少年期の苦しみがきちんと描かれているのを感じます。「鬼」「橋」は人間の本質的なものを象徴しているのでしょう。わが子も、悩み、苦しみを乗り越えて強いおとなになってくれ!と願います。
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 思春期の頃の自分に読ませたい, 2004/10/29
 「大人になんかなりたくない」
ふと,自分も友人も,合い言葉か何かのようにそんなことを考えていた過去を思い出しました。

 つまんない考え,つまんない言葉・説教,つまんない生き様,行動。ただの歯車。
「大人って,ホントつまんねぇ・・」
大人を見る度に,胸に込み上げていた大人批判。
あの頃は,確かに,大人を否定することが格好いいことだと思っていたのです。
それが,何者にも縛られず自由な考えでモノを見ることができると。
何と,狭量で浅薄な自分だったことかと思います。苦いですね。

 真に「大人になっていく」ということは,どういうことなのか。
それを本書は,強いメッセージとして伝えてくれます。
 守りたいものを守るため,社会の中で無力な自分から脱皮しようと決意すること。
それが縛られることだというのなら,少年篁の父親のように社会の歯車になることだというのなら,それは何て素晴らしいことなんだと思えます。
 大切なことを見つけ,それを守るためにやらねばならないことに向かっていく。
そこには,たくさんの責任が生まれ,たくさんの力量を身につけることを求められ,そして人間として強く成長していかねばならないことでしょう。
 しかし,そうしてこそ,本当の意味で,関わりたい人に関わっていくことができるのですね。

 思春期の頃の自分が読んでいたら,大人というものに対する見方が変わっていたかもしれません。
大人になるということって,素晴らしいことなんだと改めて思います。
というより,いつまでも子供でいることの方が格好悪い。

 最近,大人になり切れていない大人が多いことだけが,本書に水を差しているようで残念です。
いや,もしかしたら,だからこそ本書が生まれたのかもしれません。

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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読み出したらとまらない, 2001/11/23
 児童文学といっても子ども向けの本というわけではない。子どもでも楽しめるのだ。登場する「鬼」も、単に悪の象徴ではなく、悩み、悔い、耐え、希望をもとうとするというきわめて人間的な存在である。多感な年頃の主人公は、おとなになることを拒み両親を悩ませる。その一方でおとなの制止もかえりみず危険な世界へと足を踏み入れ、人間としての強さを知らず知らずのうちに学んでいく。舞台は平安時代であるが、若者がひとの痛みを知り、許し、成長してゆくさまはとても鮮やかで身近に感じられる。登場人物はそれぞれ魅力的な個性をもち、ページを繰る手を止めさせない。ディテールのすべてがいとおしく、読後感のさわやかな物語である。
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