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猫にかまけて (単行本)

町田 康 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

写真と文章で綴る、猫たちとの暮らし
どうでもいいようなことで悲しんだり怒ったりしているとき、彼女らはいつも洗練されたやりかたで、人生にはもっと重要なことがあることを教えてくれた。<あとがきより>


内容(「BOOK」データベースより)

どうでもいいようなことで悲しんだり怒ったりしているとき、彼女らはいつも洗練されたやりかたで、人生にはもっと重要なことがあることを教えてくれた。写真と文章で綴る、猫たちとの暮らし。

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5つ星のうち 5.0 町田康、って, 2005/8/5
猫好きには言わずもがな、そうでない方にも、充分に読み応えのあるエッセイだと思います。
猫達の写真ページも多く(すべて美しいカラー)、きれいで見ていて飽きない。
厚みがありましたが、文章は大変読み易く、文字も大きめで目も疲れませんでした。
私はこの作品が初町田康で、小説の方はアクが強そうで今まで
敬遠していたのですが、読んでみたいと思うようになりました。
ヘッケのエピソードを読んで、心打たれました。
小さな命の尊さ、美しさ、町田さんの眼差しに触れ。
ココアの療養中、著者と家人との食事の場面で、自分にもおぼえのある感情が書かれていました。
ずっと胸にあったものを、町田さんの一言で解かれた思いがしました。
ずっと誰かにそう言ってほしかったんです。
猫達の死を通して、町田康という人の心に、少し触れた気がしました。
猫達それぞれのエピソード、その中での町田さんの想いに触れて笑い、泣きながら
読み進めるうち、心の中をゆっくりと浄化されてゆくような感じもして。
この人、凄い。
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31 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 猫好きは当然、そうでない方にもぜひ, 2004/11/25
 猫好き、動物好きの方は当然楽しめます。元々好きな猫に付いて書かれてるのですから。その大好きな猫の事をあの町田康さんが書いてるのです。最高です。他の作品よりは少し軽いリズムな気もしますが猫達の愛くるしさと心地よいテンポ、笑いと感動とがいちどに味わえます。
 猫を飼ってる方は「うちの子もこの技使うわ」とか「これは出来ないなぁ」なんて思いながら楽しめます。我家の猫は高齢の所為か「ココア様」と大変似ていると思います。若い頃は「サルーン」をビシッときめてました。
 そして動物を飼った事の無い方にもぜひ読んで頂きたいです。動物を飼うという事、共に生きるという事、喜びや悲しみがきちんと書かれています。奥様の言葉には本当に共感です。
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人間を試す神仏のまなざし, 2005/6/29
 かつてネコマンガというものを見た時衝撃を受けた。主に読者投稿だったと思うが、猫の写真にマンガのようにふきだしがついていて、セリフが書かれている、というシンプルなつくりなのに、なぜかそこに不思議な空気が立ち上っていたのだ。「んなことあるかいな」でなくて「こんなんありかも」という納得感というんですか。
 「猫にかまけて」にはもっと衝撃を受けた。たとえば老猫ココアが、飼い主「町田さん」の腹の上で寝ていて、心地が悪く、抗議する様子はこんなふうなのだ。“あなたいったいなにを考えているの?わたしが腹の上でまどろんでいるのよ。それをあなたがごそごそ動いたりそんなごわごわの服を着てたんじゃ意味ないじゃない。バカじゃないの?あなたいったいなんのために生きてるの?わたしを腹の上に載せるためでしょ?”……猫語初の完全翻訳、といった趣じゃないの?
 私たちの文学的偶像町田康も、猫に相対すると、猫を載せるための台であることに何のためらいもなく、日々猫の世話にかまけ、猫が衰弱すると、死に至るまで逃げることなく介護を続け、猫を看取ったあとも、もっとしてやれることがあったのではないか、と後悔する。
 猫について、町田氏は神仏に近い存在だと考えることもあるようだ。“人間の利己的な欲望の犠牲になっている弱いもの、小さいもののまなざしは私たちを試すまなざしなのではないだろうか”という文章に触れて、ふと既視感を覚えた。そうだ、氏の「告白」の主人公熊太郎は、美しい妻・縫の無欲な態度やまっすぐなまなざしに接して、彼女が神仏の化身ではないかと考える。“縫はこの世に住まう者の意志を試すために神より使わされたもの”……そうか、縫は猫だったのだ!……もっとも縫は、終盤見苦しいふるまいで、生身の“女”であることが露になり、悲惨な最期を迎える。最期まである種の聖性を失わず、気高いまま生き続ける猫は、町田氏にとっての菩薩なのだろうか。
 それにしても、町田康、金井美恵子、笙野頼子と猫に耽溺する三人の作家が、類まれな文章家であるのは偶然かな。
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