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無知の涙 (河出文庫―BUNGEI Collection)
 
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無知の涙 (河出文庫―BUNGEI Collection) (文庫)

永山 則夫 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

4人を射殺した少年は獄中で、本を貪り読み、字を学びながら、生れて初めてノートを綴った。―自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていく、かつてない魂の軌跡として。従来の版に未収録分をすべて収録。


著者について

1949年生まれ。連続射殺事件をおこし69年逮捕。獄中手記「無知の涙」や新日本文学賞受賞作「木橋」等によって注目されつづけた存在。著書『捨て子ごっこ』『異水』他。死刑執行される。

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5つ星のうち 5.0 無差別殺人犯の手記, 2009/4/1
一人の少年が無差別に四人を殺害した。 そして、刑務所で一人、自分と向き合い、無知であることを悟った。 人は自身が無知であるとわかったときに心から知識を欲すのであろう。 人間は、知があるからこそ恨み、知があるからこそ希望があり、恐れがあり、絶望するのであろうか… 本書の特異性から、自身で本書に辿り着き、手に取った人のみが読む価値があるように思う。
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41 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 評価の対象外にある作品, 2006/5/15
本の評価をするっていう事が、読者のモラルに警鐘を鳴らす作品。

死と直面した著者(罪を犯したことによって)が枯渇を潤すように止まない探求心は、知識の葦にひっかかり、
その後、自問自答の様な詩作によって自己と対峙する事で新たに自己形成していく様は、読んでいて飲み込まれそうになるほど圧巻。

著者が最後まで求めたものは、きっと枯れることのない無知の涙だったのかも。
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2 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 リアルな『アルジャーノン』, 2009/9/7
ノートの初めは余白の多い詩が多めだ。読み進むにつれ当時の時代の流れであった社会主義やマルクスに傾倒していき日記と論文めいたものでノートが埋め尽くされていく。その様はまさに『アルジャーノンに花束を』。 彼が再三繰り返す『資本主義だと殺人は増え続ける』という言い分はいかにもな感じがする。殺人犯が学生運動を見下し加減なのも辛く、犯罪者特有の歪んだ顕示欲も感じられる。 しかし、一人悶々と抱え続けていた思いが書物によって刺激され、やっと昇華した場所が刑務所という皮肉に考えさせられた。
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