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フロイト全集〈8〉1905年―機知
 
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フロイト全集〈8〉1905年―機知 (単行本)

by フロイト (著), Sigmund Freud (原著), 中岡 成文 (翻訳), 太寿堂 真 (翻訳), 多賀 健太郎 (翻訳)
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Product Description

内容(「MARC」データベースより)

総数270作品を執筆年代順に配列し、思索の核心をなす主要用語の統一、過去の研究を包括した編注により21世紀の新たなフロイト像を提示する全集。第8巻には、1905年に執筆された「機知-その無意識との関係」を収録。

Product Details

  • 単行本: 329 pages
  • Publisher: 岩波書店 (2008/03)
  • ISBN-10: 4000926683
  • ISBN-13: 978-4000926683
  • Release Date: 2008/03
  • Product Dimensions: 8.8 x 6.3 x 0.8 inches
  • Average Customer Review: 5.0 out of 5 stars  See all reviews (2 customer reviews)
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8 of 15 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 無意識と言うより意識?, 2009/1/16
By ピュアリー - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 フロイトが書いたドイツ語では「Witz」というタイトルで、日本語では「機知」という
言葉に訳されている。夢判断や日常生活の精神病理と同様、普段は見過ごされそうな日常
的な物事をフロイトはよく観察し、それについてのメカニズムを解明し、精神分析の素材
にしているところを見ると、いつもながら洞察力の優れた人だったのであろうと思う。

 内容的には高尚なウィットから下ネタまで様々な事例が載せられているが、当時のウィ
ーン文化やヨーロッパ情勢の中でこそしっくりとくるものが大部分であり、何のことかサ
ッパリ分からない事例もかなりあった。そういう羅列を読むのはかなり苦痛な面も正直あ
った。

 フロイトの結論としては、僕の理解したところによると、機知は心のエネルギーの消費
を抑えつつ様々な満足を得る、ということのようである。もちろん他にも色々とポイント
はあるだろうが、あまりにも膨大すぎて実際良く分かってなかいところもあるので。

 しかし、このフロイトの挙げている機知は、夢や日常生活の精神病理に出てくるような
言い間違いなどと比べると随分と意識的な部分の作用が大きく、意図的に作り出している
ようなところが結構あるように思う。夢や言い間違いは無意識からの突き上げに対して検
閲が働き、その検閲をすり抜けて表に出てくるのである。もちろん無意識の作用もあるだ
ろうが、比較的意識、もしくは自我の作用が大きく関わっているニュアンスを感じた。こ
の機知が出されたのは1905年であり、夢判断から5年目で、性欲論三篇と同時期ぐら
いである。この時期は意識―無意識という局所論や性欲論が前面に出ていた時であり、こ
の後、徐々に自我―超自我―エスといった構造論に移行していくのである。そして自我の
防衛機制といった考え方も出されていくのであるが、その芽がチラホラと見え隠れするよ
うなところもあった。
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6 of 20 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars この『機知』新訳でジョークがかなり分かる, 2008/8/13
By お気に召すまま (埼玉県) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
本書『機知』は、ベルクソンの『笑い』と並ぶ、笑い研究の古典。フロイトによれば、無意識下に抑圧されていたものが「ほのめかし」によって開示され、通常は抑圧のために使われていたエネルギーが瞬間的に放出されるのが笑いである。性や排泄など、公然と語るのを禁じられているものがほのめかされると、人は笑う。つまり笑いは、人間の生命的無意識が社会的規範に反抗するものなのだ。「猥談」についてのフロイトの分析は、薀蓄を傾けたもので、記述は微に入り細を穿つ(p115f)。だが、ユダヤの方言も混じるドイツ語の機知は、高度な言葉遊びなので、翻訳はとても難しい。註の充実したこの新訳で、はじめて理解できる箇所も多い。旧訳(人文書院版全集第4巻)と比べてみよう。「奥さんは雨傘のようなものである。それでも人は便利なものを使う」(旧訳296)、「妻は雨傘のようなもの。持っていたとしても、ひとは便利なみんなの乗り物(コンフォタブル)に乗る」(新訳92)[=妻がいても風俗に行く夫がいる]。「二人で寝られる女、一人で寝られる教会の椅子」(旧訳302)、「二人寝用の女性、一人寝用の教会の椅子」(新訳102)[=女性は男が一緒に寝るためのベッドだが、教会の椅子は説教に退屈して寝る所]。「[隣室で出産する男爵夫人の痛がる声が聞こえる]「ああ何ということ」、医者はまだ行かない。次に「神様、神様、なんて痛いんでしょう」、医者は「まだですよ」、ついに「あい、わあい、わあい、わあ」、医者やっと行く」(旧訳298)、「(フランス語で)ああ神様、何て痛いの」、医者は首を振る。「(ドイツ語で)神様、神様、何て痛いの」、医者「いや、まだ」、ついに「おお痛え」、医者「そらきた」」(新訳95)[お高くとまったハイソな男爵夫人が、最初おふらんす語で、次に純正どいつ語で、最後に自分の生まれた方言イディッシュ語で叫んで、はじめて医者は本気にする。]
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