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ダーク・ネイチャー―悪の博物誌
 
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ダーク・ネイチャー―悪の博物誌 (単行本)

by ライアル ワトソン (著), Lyall Watson (原著), 旦 敬介 (翻訳)
4.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

多発する少年犯罪の根源は何か!人間はなぜ悪を行なうかを生物学の観点から自然界全体を視野に入れて鋭く解き明かす。待望のワトソン・ワールド最新作。


内容(「MARC」データベースより)

悪の博物誌。それは邪であることの起源と意味の考察である。現代社会に多発する暗澹たる犯罪の数々。人間はなぜ悪を行うのか、生物学の観点から自然界全体を視野に入れて鋭く解き明かす。

Product Details

  • 単行本: 454 pages
  • Publisher: 筑摩書房 (2000/11)
  • ISBN-10: 4480860606
  • ISBN-13: 978-4480860606
  • Release Date: 2000/11
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 1 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
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    #291 in   > 人文・思想 > 文化人類学・民俗学 > 文化人類学一般
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11 of 14 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 迫れ、「悪」の秘密, 2003/12/27
By mitsumata (東京都) - See all my reviews
「悪」ってなんだろう。
 小さい頃みていた戦隊ものには必ず「悪の集団」がいて
たいてい黒が中心のおどろおどろしい格好をしていた。

 著者ライアル・ワトソンは動物行動学からスタートして
さまざまな学問を修め、つねに学問の枠を超える
斬新な視点を提供してくれる学者である。

 アリストテレスは悪をバランスの崩れた状態であると考えた。

 アウグスティヌスは悪をそれ自体の存在するものというより
善の欠如であると定義した。

 著者は自然の姿、動物の姿、人間の姿をとおして
自然の中に潜在的にひそむ「悪」の本質を探り出そうとする。

 さまざまな学問分野を自在に行き来し、
的確に引用しながら理論をすすめていくワトソンの著作は
いつも私にわくわくするような学問な面白さを

かいま見させてくれる。

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7 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ホモサピエンスが生き残るために, 2002/7/29
犯罪の低年齢化や社会倫理基盤の崩壊等々、人間にとっての「善」が社会的に保証されない時代に生きるホモサピエンスが、今世紀を生き残るために克服しなければならない課題を浮き彫りにした名著。種の保存のための個の行動が様式化される様を解き明かし、我々に人種や国のエゴの根源までをも暗示する。メーテルリンクの「昆虫三部作」で提示された理性的社会モデルに対するワトソン流の答えとも言える。
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0 of 1 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 良書。人間とは何か、生命とは何かについての考えるヒントが満載。, 2009/7/12
最近やたらと世界で起きていることが酷くなっている気がする。幸い日本という比較的平和な国に生まれて安穏としていられたぼくたちの周りも何やら不穏な空気が流れだしている。こういう時代では自然と今まで漠然ともっていた「人間」の概念が不吉にひび割れ出して混乱し、いったい人間に潜む「暴力」や「悪」とは何だろうと腰を据えて考えたくなる。
そんな風にしてこの本を手に取った。

むろん上記の疑問がにわかに解けるわけではないけれど、この本は量・質ともに充実していて、著者の生物学から人類学にわたる広範な知識と推察を堪能し、同時に自分の思考にも役立たせることができた。

この本には興味深い事例がいっぱいでてくる。さまざまな動物種の振舞いから、現代の未開部族の多様なライフシステムなどの事例が多数紹介されている。東南アジアの人食い部族の、実はとてもエコロジカルで筋の通った「殺人・人食い」、あるいは女性目的のために無限連鎖的に殺戮・闘争を繰り返す南米のある部族の話が対照的で印象に残った。動物界では暴行・強姦・殺害・欺瞞などは日常茶飯事で、それは遺伝子の利己性のためだと説明されるが、著者も含む生物学者たちは知れば知るほどうんざりするほどの「悪」が自然には満ちているらしい。著者はまた人間独自の邪悪性、たとえば連続殺人や子供による子供の虐待・殺害のケースなどもあげて、これらはなぜなのかと真摯な問いを提起する・・・ここにはまた「ミーム」などの社会生物学な仮説的概念や「形態場」による超物理生物学的な概念を用い「唯遺伝子説」を補ったりもし、その思考展開に幅が加えられてもいる。

とてもここでは紹介できないくらいのおびただしい事例や仮説が綾をなすように展開し、基本的に悪の源泉である遺伝子の意図を超克する人間の道徳性に希望を託す最後まで、思考の緊張感は緩むことはない。大いに刺激されまた楽しませてもらった。つまらない小説を読むならこれを。読み物としても絶品だと思います。
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