内容紹介
グレン・グールドの魅力を坂本龍一が独自の視点で解き明かす。
「ぼくは、11歳の時グールドに出会い、即座に彼の虜になった。
グールドが弾くバッハは、ぼくにとって、まるで作曲家自身が弾いて
いるかのように、正確だ。また同時に、ぼくは彼の弾くブラームス
をこよなく愛している。いったいどうやって、彼は若くしてあのような
深い瞑想性と沈静なるメランコリーを獲得してしまったのだろうか。
<坂本龍一>
NHK教育テレビ「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」で、4回番組として紹介された天才ピアニスト、グレン・グールド(1932‐1982)。番組の中で坂本龍一は、お気に入りの「ブラームス:間奏曲集」を山水画のようと評しました。
この隠れた名盤には、オーダーが殺到し、反響は今なお続いています。そんな中、坂本龍一が独自の鑑識眼で選んだグールド・ベスト盤がリリースされます。企画には「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」で進行役を務めたグールド研究者、宮澤淳一(青山学院大学准教授)が全面協力。付属のブックレットには「坂本龍一×宮澤淳一対談」も収録予定です。
選曲は「旅」を意識し、精緻を極めています。カナダ生まれのグールドが1955年のアメリカ・デビューに際して選んだ、みずみずしいベートーヴェンのソナタ第30番に始まり、抒情豊かなブラームスの間奏曲はもちろんのこと、意表を突くモーツァルト、冷徹かつロマンティックな新ウィーン学派からスクリャービン、ヒンデミット、シベリウス、グールドの遠戚グリーグまでも収録し、グールドの音楽的遍歴が描かれます。最後の曲、バッハの協奏曲ニ短調BWV974(遺作録音)は、長い楽旅を経た末のグールドが、まるで極北にむけて、荒涼たる大地を、一歩一歩、孤独に進んでいくかのようです。英題の"A journey to the polar north" は、坂本龍一のアルバム『音楽図鑑』収録の「旅の極北」とも共振しています。究極の芸術を求め、「北」を目指したグールド。死後四半世紀を経てますます注目を集める孤高の天才の心象風景が開示されます。
グールド入門者はもちろん、グールド・ファンにも新たな発見を促す、新しいグールド・ベスト盤の登場です。
日本独自企画盤*収録内容・曲順が変更になる場合もございます。ご了承ください。
選曲・企画監修:坂本龍一
解説:宮澤淳一
視聴コーナー04.
Sonata No.8 in A minor for Piano, K.310
Album Details
Japanese exclusive 2 CD set with all tracks selected by the mighty Ryuichi Sakamoto. Sony.